No.006結婚式で使う音楽の手続きは、どこですればいいの?
2017年4月20日-
先生、ISUMって何ですか?
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ISUM(アイサム)※1は、結婚式で音楽をコピーして利用するときに必要となる手続きの代行をしている団体です。
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そうなんですね!知りませんでした。
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利用手続きは、ISUMに登録している式場や映像制作会社を通して行えます。
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なるほど!先生、ISUMのことについてもっと教えてください!
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分かりました。ISUMが代行をしている”手続き”について説明していきましょう。
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はい!よろしくお願いします!
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市販CDから楽曲をコピーして利用するときは「二つの権利」について手続きをする必要がありましたが、何という権利だったか覚えていますか?
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一つは、曲を創った作詞家・作曲家さんが持っている「著作権」だよね!
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うん。でも、もう一つは何だっけ??
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もう一つの権利は、CDを制作しているレコード会社などが持つ「著作隣接権」です。
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そっか!CDからコピーするときは著作隣接権の手続きも必要なんでしたね。
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はい。「著作権」と「著作隣接権」は、原則としてCDから楽曲をコピーして利用する人が自分自身で各権利者へ手続きしなくてはなりません。
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そうなんですね。自分で手続きするときは、どこへ手続きをすればいいんですか?
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まず「著作権」は、著作権管理団体に手続きをすれば利用できます。
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なるほど……あとで著作権管理団体についても調べてみよう!
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次に「著作隣接権」の手続きですが、著作隣接権には著作権のような管理団体がありません。
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えっ!じゃあどこへ手続きすればいいんですか??
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音源の権利者、つまりレコード会社などに個別に手続きをする必要があります。
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じゃあ使いたい曲が沢山あるときは、そのCDを作っている会社それぞれに連絡しなきゃいけないのかな…?
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そこが問題なんです。例えば利用したい曲が10曲あるとき、著作隣接権は10権利者に別々に手続きをしなくてはならない場合があります。
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えぇー!!
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また、著作権と著作隣接権では使用料金もまったく異なるんです。
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どういうことですか?
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著作権は管理団体ごとの使用料規定に基づいて料金が決まりますが、著作隣接権は各権利者が独自に使用料を決定するため、料金がまちまちになります。
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実際に権利者に確認するまで、どのくらい料金がかかるか分からないんですね。
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さらに、楽曲によって権利者が異なるため、使用許可が下りるまでかかる時間もまったく違うんです。
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自分で手続きをするってとても大変なことなんですね…。
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ISUMを利用すれば、著作権と著作隣接権の利用手続きと料金の支払いを一度にできるので、個別に面倒な手続きを行うことなく楽曲を使えます。
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権利の手続きが一度にできるんですか?
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はい。ISUMの登録楽曲なら、著作権と著作隣接権について確認が済んでいるので、式場を通して利用手続きを行うだけでいいんです。
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料金の支払いも一度で済むのは便利ですね!
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そうなんです。さらにISUMでは、通常楽曲ごとに異なる著作隣接権使用料が定額で使えるんですよ。
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それなら安心ですね!
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まずは二人が使いたい曲がISUMに登録されているか確認し、式場プランナーさんへ利用手続きの相談をしてみましょう!
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わかりました!先生、今回もありがとうございました!
今回のまとめ
式場を通してISUMで著作権と著作隣接権の利用手続きをすれば、自分で各権利者に手続きをするよりも簡単です。
※1 一般社団法人音楽特定利用促進機構