No.002結婚式で自作のプロフィールムービーを流したいけど、著作権問題ない？

前回、楽曲をCDにコピー（複製）するときの手続きについてお話ししましたが、今回は楽曲が収録されたプロフィールムービーを作ったのですね。

では、必要な手続きについてひとつずつ解説していきますね。

まず、日本の楽曲※1の場合は、著作権を管理している団体や著作権者に利用手続きをしなくてはなりません。

現在、JASRACをはじめとする著作権管理団体は、通常の使用料規定とは別に、結婚式での利用に合わせた使用料規定を設けています。

そして手続きは著作権だけではありません。

アイちゃんとサムくんは、プロフィールムービーに入れる音楽を、持っているCDの中から選んでコピーしましたよね？

そのコピーした楽曲は、演奏したアーティストや録音したレコード制作会社によって作られているはずですので、この場合にも著作隣接権が関わってくるのです。

著作権が存続している楽曲はもちろん、クラシックなど著作権が消滅している楽曲※2や、著作権者が著作権をフリーにして自由に利用できる楽曲であっても、たいていの場合著作隣接権があります。

はい。ですので、プロフィールムービーに楽曲を収録するときは、著作隣接権の手続きにも気を付けましょう！

いい質問ですね！日本の場合、著作権は多くの楽曲がJASRACのような管理団体によって管理されています。

そのような管理団体は、先ほどお話しした通り、結婚式での使用料規定に沿って許諾を行うため、申請すればすぐに許諾処理を行ってくれます。

それに対し、著作隣接権者（レコード製作者）は、申請ごとに内容を確認して、許諾して良いかどうか個別に判断を行うため、著作権よりも著作隣接権の方がどうしても許諾に時間がかかってしまいます。

ですので、先に著作隣接権の許諾を取ってから著作権の手続きをすることをオススメします！

さて、アイちゃんとサムくんはさきほど、式場のプランナーさんに、プロフィールムービーを流すことを断られていましたが、……もう理由は分かりますよね？

その通りです！プロフィールムービーに音楽を使うときにも、著作権と著作隣接権に対して正しい手続きを済ませていた場合は、式場で流すことに問題はありません。

ちなみに、ほとんどの式場では、音楽を流すための演奏権の手続きも行われています。詳しくは式場に確認してみてください。

ところで、プロフィールムービーの利用手続きは式場を通してISUMを利用すると便利ですよ！

ISUMが著作権と著作隣接権の手続きをまとめて代行をしてくれるので、正しく簡単に音楽が使えるんです。

ということで、手続きさえ行えば利用できるので、もし式場にお断りされたら、音楽の使い方や手続きの方法をISUMへ確認してみましょう！